データベースツールのGoogle MCP Toolboxで、Lookerダッシュボードに書式付きの文章を挿入したり、既存のダッシュボード定義を取り込んだりできる範囲が広がった。BigQueryでは、保護モードが参照用のSELECT以外の文の実行を阻止するよう修正された。

Googleが11月5日に公開したv1.16.0は、スキルのサポートと動的UIリソース・構造化されたツール結果のサポートも追加した。画面と結果を扱う新機能をサポートするとともに、ダッシュボード作成とクエリ実行に使う既存ツールの動作も変更したアップデートだ。

1. スキル・画面・ツール結果のサポート範囲を拡大

リリースノートは「MCP拡張によるスキル(skills)のサポート」を新機能として明記した。確認できるのはMCP拡張を通じてスキルをサポートするという事実であり、スキルの定義や拡張の具体的な仕組みは説明していない。

サーバーとリソースの領域には、画面構成に使う動的UIリソースのサポートが追加された。この項目には、リソース提供に関連するResourceProviderのサポートも併記されている。

もう一つの追加項目はStructuredToolResultのサポートだ。ツールが返す結果を一定の構造で表現する機能と読み取れる。

2. LookerダッシュボードのサポートとMSSQLオブジェクトのソース取得

Lookerツールには、テキスト、マークダウン、リッチテキスト(書式を含む文章)の3形式のダッシュボード要素のサポートが加わった。ダッシュボード内で扱える要素の種類を広げる変更だ。

要素の追加や更新時に、ダッシュボードのすべてのフィルターを関連付ける修正も含まれた。

LookMLで記述されたダッシュボード定義を取り込むimport_dashboard_from_lookml機能も追加された。要素の形式と取り込みは新たにサポートする機能である一方、フィルターの関連付けは既存の要素追加・更新処理の動作を修正する項目だ。

データベースオブジェクトを調べるツールも強化された。MSSQLには、ユーザー定義のデータベースオブジェクト全体のソースコードを返す関数が追加された。ダッシュボードの表現を広げるLookerの変更とは異なり、データベースオブジェクトの定義を確認するためのものだ。

3. BigQueryの保護モードはブロックする方向に修正

BigQueryの実行ツールでは、保護モード時にSELECT以外の文をブロックするよう修正した。保護モードを使う構成なら、実行しようとする文にSELECT以外の文がないかを先に確認する必要がある。

セッション作成時にはUseLegacySqlをfalseに設定するよう変更された。この設定変更は、保護モードを使うかどうかではなく、セッション作成時に適用される。

BigQueryツール全般には、問題分析のための動作記録であるデバッグログも追加された。

4. 設定ファイルの監視と事前構成の変更

設定ファイルを指定するconfigフラグを省略した場合は、tools.yamlを監視して再読み込みするよう変更された。configフラグなしで実行するデプロイでも、ファイルの変更を検知して設定を再読み込みする動作を確認する必要がある。

Dataplexの事前構成からはsearch_aspect_typesツールが削除された。この事前構成を使うデプロイでは、クエリ保護や設定の自動反映だけでなく、使っていたツールが構成から外れる変更もアップグレード時の確認対象に含める必要がある。

リリースノートには、スキルと新しいリソースの具体的な設定手順やクライアント別の互換性情報はない。そのため、適用計画は公開された機能の範囲を基準に立てつつ、実際の連携方法は使用する構成で確認する必要がある。

v1.16.0はスキル・画面・結果のサポートを拡充し、既存のデプロイでは保護モード・セッション作成・設定フラグの省略に伴う動作の変化と、Dataplexの事前構成からのツール削除を併せて確認する必要がある。