AIコーディングツールのQwen Codeは、複数のタスクを分担させる開発者に向けて、各タスクの質問を一つの画面に集め、好きな質問から答えられる機能を公開した。あるタスクがユーザーの回答を待つ間に別のタスクを先に進め、質問ごとに編集中の回答やエラーを個別に管理できる。

1. 質問ごとに回答順序と下書きを個別管理する

11月7日公開のv0.27.0の中心は、サーバーが実行を管理するエージェント、つまり作業を代行するプログラムの質問処理だ。従来はタスクを割り振る上位セッション、つまり作業の文脈を保持する接続単位だけが質問を出せ、画面は待機中のリクエストから一つを自動選択していた。変更リクエストの説明によると、既存コードのテストで、リストの並べ替えによる選択変更や、質問切り替え時の下書き消失が再現された。

新しい画面では質問と権限リクエストを一緒に表示しつつ、選択状態、下書き、送信の進行状況、エラーを質問ごとに分ける。例えば二つのサブタスクがそれぞれ判断を求めた場合、二つ目の質問から答えられる。一つ目のタスクは回答を待ち、二つ目のタスクは自身の結果を書き込むという形で進む構造だ。

質問間を移動しても編集中の回答は保持されるため、ユーザーは先に決められる事柄から処理できる。ある質問の送信中やエラー発生時も、別の質問に答える画面を妨げないようにした。同じ作業画面で複数の判断を行う開発者が、回答順序を選べるようになる。

2. 回答を待つタスクは実行枠を返却する

質問を出したタスクは、ユーザーの回答を待つ間、自身が占有していた実行枠だけを返却する。タスク自体を削除するのではなく、再開する実行環境の識別情報とリソースの後処理責任を保持する。再開時には元の接続と状態バージョン、保存状態の変更番号、実行環境プロバイダーの識別情報を確認する。

利点は、回答待ちのタスクが実行リソースを占有し続けず、別のタスクの進行を不必要に妨げないことだ。その代わり、システムは元の実行環境を正確に取り戻す検証手順と、質問ごとの状態管理を担う。新しい環境でタスクを最初から始めるのではなく、中断した環境に戻る設計だ。

3. 質問の切り替えと再読み込みでは動作が異なる

ユーザーは上位タスク画面のリクエスト一覧から回答する質問を選び、入力途中で別の質問や権限リクエストへ移動できる。一覧を再取得した場合や新しいリクエストが届いた場合も、選択対象は保持される。質問内容の改訂情報が変わったときは、その質問の以前の下書きだけを削除する。

再読み込みすると、保存済みの質問と受け付け済みの回答を再取得する一方、未送信の入力は現在のページのメモリにしか残らない。画面は、回答が受け付けられた状態とタスクの実行が再開した状態も別々に表示する。回答送信後、タスクがどこまで進んだかを確認する際に役立つ違いだ。

ウェブの作業画面には、待機中の質問の選択肢を別のタスクで説明する機能も追加された。この機能はユーザーの代わりに回答を送信せず、選択肢の意味を説明する。質問の意味を理解したうえで、ユーザー自身が判断する流れを支援する。

4. 実際の二つのタスクの再開動作を導入時の確認に含める

変更リクエストの検証報告によると、特定の実行・復旧テストとウェブ画面の検査が成功した。ブラウザー検査では模擬Java APIを使い、二つ目の質問への先行回答、質問ごとの下書き保持、エラーの分離、再読み込みの動作を確認した。

対応対象は、通常のローカルファイルやコマンドでシステムを操作するシェルセッションと、その直下一段の組み込み公開サブタスクであり、待機中のタスクもアクティブなサブタスク4個、累積実行64回という既存の上限に含まれる。報告時点では、実サーバーとMySQLを使う二つのサブタスクの統合シナリオ、つまり複数の要素を一緒に確認する試験手順はコンパイルのみ確認され、実行と障害復旧の全組み合わせの検証は、自動検証手順の後続項目として残っていた。

公開回答APIとデータベース構造は維持される。新しい実行再開記録を書き込む前に、それを読み取れるコンポーネントを先に配備し、旧バージョンに戻す際もその読み取り対応を維持するよう案内している。

検証担当者は、リポジトリのMySQL 8.4とサーバー実行の前提条件を整え、ビルド済みのコマンドラインツールを用意したうえで、該当する統合シナリオを選択できる。報告に記載された選択引数は次のとおりだ。

-Phosted-harness-mysql -Dit.test=HostedPublicWorkspaceIT#publicChildQuestionsAllowTheSecondChildToAnswerFirst integration-test failsafe:verify checkstyle:check

このシナリオで確認するのは、二つのタスクの質問が同時に残り、二つ目の回答を受け取ったタスクだけが結果の書き込みを続け、一つ目のタスクは元の実行環境を保ったまま待機するかどうかだ。画面の質問処理と実行リソースの返却を併せて確認できる、導入時の点検項目となる。

v0.27.0の核心的な価値は、並列タスクを増やすことに先立ち、ユーザーの判断を待つ順序と実行リソースの占有を切り離したことにある。