GitHub CopilotにGoogleの新モデルが正式に追加され、一部の有料プラン利用者は対応画面で直接選択できるようになった。モデルの利用料金は処理した内容の量によって変わるため、利用可否と費用条件を併せて確認する必要がある。

1. モデルの提供と性能の説明

GitHubは2026年10月13日、Gemini 4 Argonの正式提供を発表した。複雑なコーディングや推論、複数の作業を担うエージェント用途を想定したモデルだ。

発表によると、初期テストでは、試したすべてのコーディングベンチマークで以前のGeminiモデルより多くの課題を解決し、最大の改善はCopilot CLIで見られた。ベンチマーク別のスコアや測定条件は示されておらず、改善幅を定量的に比較するのは難しい。

GitHubは、モデルが作業を終える前に結果を確認し、一般的な入力から外れる境界事例もテストすると説明している。

2. 利用対象と展開

個人利用者はCopilot Pro+とCopilot Maxが対象だ。モデル選択メニューで新モデルを選べばよい。

組織での利用対象はCopilot BusinessとCopilot Enterpriseだ。管理者は設定のモデルポリシーでアクセスを管理できる。全体のデフォルト設定をオフにするか、当該モデルを明示的に無効化していなければ、新モデルは自動的に許可される。

対応環境には開発用エディターやコマンドラインツール、コーディングエージェント、アプリが含まれる。例えばVisual Studio CodeやCopilot CLIで選択できる。

提供は段階的に進められる。そのため、対象プランを利用していても選択メニューにまだ表示されない場合があり、GitHubは後でもう一度確認するよう案内している。

3. 料金の計算方法

従量課金では、モデルに送った内容を入力トークン、生成した内容を出力トークンとして数える。トークンはモデルがやり取りする内容の使用量を数える単位で、キャッシュされたトークンは再利用または保存するコンテキストに当たる。モデル別の単価で計算した金額をAIクレジットに換算し、1クレジットは0.01ドルとなる。

個人プランにはプラン別のクレジットが含まれる。組織プランではユーザー別のクレジットを支払い主体の単位で合算する。含まれる量を超えた使用分は、トークン単価に従って追加請求される。

GitHub Mobileを通じて加入している、または加入したことがある場合、追加クレジットは購入できない。

既存の年間払いのCopilot ProとCopilot Pro+加入者のうち、リクエスト回数ベースの課金を使う場合には、別途モデル倍率が適用される。料金ドキュメントでも、この体系を従量課金と区別して案内している。

4. Gemini 4 Argonの単価と適用範囲

料金ドキュメントは、すべての価格が100万トークン当たりであると明記している。Gemini 4 Argonの入力は2ドル、キャッシュされた入力は0.10ドル、出力は10ドルだ。この単価は2026年12月1日まで適用されるプロモーション価格で、それ以降の価格はドキュメントに示されていない。

複雑な作業を任せる選択肢が増えたことは利点だ。一方、従量課金では作業回数だけでなく、入力・出力量を基準に予算を検討する必要がある。特にこのモデルは、同じ100万トークンでも出力と入力の単価が異なるため、入力量だけで費用を予測するのでは不十分だ。

5. 機能別の課金の境界

コード補完と次の編集候補の提案はAIクレジットでは課金されず、有料Copilotプランで無制限に提供される。新モデルのトークン単価をこれらの機能にそのまま適用してはならない。

一方、コードレビューは使用モデルを自動選択し、公開しないため、レビューごとのトークン単価が異なる場合がある。トークン使用とGitHub Actionsの実行時間の両方で費用が発生するため、新モデル単体の単価だけで予測するのは難しい。

今回の正式提供の実益は、モデルの選択肢だけでなく、組織の許可ポリシーと従量課金に基づく予算を併せて検討し、判断する必要がある。